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f1ca45b3 anonymous 2026-08-21 13:10
サイエントロジーの L10・L11・L12(まとめて「L's」または「L Rundowns」) は、通常の「グレード」やOTレベルとは少し性格が違う、**上級者向けの特殊なオーディティング(rundown)**です。

かなり重要なところなので、前回の「前世・IS-BE・Hubbard」の調査ともつながるように整理します。

まず結論
        名称      サイエントロジー内部での主目的
L10     List Ten        「自分が何かをしようとすることを妨げているもの」を処理する
L11     New Life Rundown        「不合理な状態・意図・抑制」を処理し、人生を新しく始めるような状態を目指す
L12     Flag OT Executive Rundown       beingness(存在のあり方)・自己確信・安定性を高める

1971年にL10、L11、L12がHubbardによって導入され、当初は特別訓練を受けたClass XII AuditorがApollo号上で提供していました。

そして現在も、通常の「Bridge to Total Freedom」の必須段階というより、Flag(フロリダ州クリアウォーター)で提供される特殊なサービスという位置づけです。

① L10――「行動を妨げているもの」を処理する

L10は非常に面白いです。

公式系資料での説明では、

「人が自分自身を抑制している理由」

を扱い、その処理によって reach(到達能力)やpower(力)、活動能力を高めるものとされています。L10には多数の個別rundownが含まれます。

実際の手順について公開された元関係者の説明を見ると、かなり大量の **List(質問リスト)**を使います。

例えば、

自分が何かをすることを妨げているもの
特定のdynamicに関する問題
自分が抱えている意図
identity(自分が何者だと思っているか)
overts(自分が他者に対して行った悪い行為)
connections(執着・結びつき)
自分を抑制している考え

などを、E-meterを使いながら絞り込んでいきます。

つまり非常に単純化すると、

「なぜ自分は本来やりたいことができないのか?」

を徹底的に掘っていくタイプのオーディティングです。

② L11――「New Life」

L11は New Life Rundown と呼ばれます。

L10が主に「doing(すること)」に関係するのに対し、L11はより深いところにある、

「なぜ自分は合理的に行動できないのか?」

という問題を扱うものとされています。

公式系のGrade Chartでは、

irrationality(不合理性)の主要なブロックを扱う

ことで、より新しい視点・sanity(合理性)を得ることを目的として説明されています。

L11では、

justification(正当化)
overrun
evil purpose
being effect
Nature of Man

などのrundownが使われるとされています。

ここで重要なのが 「evil purpose(邪悪な目的)」 という概念です。

これは単純に「悪い人間だから悪いことをする」という意味ではなく、

本人が自覚していない深い意図・目的が、その人の行動を歪めている

というサイエントロジー独特の考え方です。

③ L12――「beingness」を安定させる

そしてL12が一番興味深いです。

正式名称は

Flag OT Executive Rundown

です。

目的は、

personal stability
certainty
control of beingness

つまり、

自分が「自分自身である」という確信・安定性を高めること

とされています。

ここでScientologyの基本概念を思い出す必要があります。

Scientologyでは人間の本体を、

body(肉体)ではなくthetan(精神的存在)

と考えます。

したがってL12でいう beingness は、単なる「自信」ではありません。

もっと根本的な、

「私は誰なのか」
「私は自分自身として存在しているのか」
「私は人生・環境に対してどの程度causeでいられるのか」

という領域です。

この意味では、L10→L11→L12と進むにつれて、

Do → 理由・目的 → Be

という方向に深くなっていく、と説明するとかなり理解しやすいです。

「L」は何のLなのか?

ここも面白いところです。

L = List

という古いHubbardの命名法に由来すると説明されています。L10、L11、L12は、もともと多数の質問・命令からなる「List」を使った特殊な処理だったわけです。

したがって、

L10 = List 10
L11 = List 11
L12 = List 12

という由来です。

普通のオーディティングと何が違うのか

Scientology公式の説明では、オーディティングは、

auditorが質問 → preclearが答える → E-meterの反応などを見ながら次の質問・processへ進む

という形式です。

公式には、催眠やトランスではなく、本人は意識を保ったまま行うものとされています。

L'sではこれが非常に高度・複雑になっています。

イメージとしては、

通常のオーディティング

「人生のこの問題を調べる」



L10

「なぜ私は自分の能力を発揮することを抑えているのか?」



L11

「その背後にある不合理な目的・意図は何なのか?」



L12

「そもそも私は自分自身として安定して存在できているのか?」

という感じです。

そして、今回の「前世研究」とかなり関係があります

ここは特に重要です。

L10の資料を調べていくと、**identity(アイデンティティ)**というテーマがかなり重要になってきます。

つまり、

「自分は誰なのか」

を扱う過程で、Scientologyの「過去のidentity」や「過去の存在」にまで話が広がることがあります。

ただし、ここは慎重に区別する必要があります。

L10/L11/L12そのものが「前世を調査するオーディティング」なのではありません。

基本的な目的は、

L10 → doingness / self-restraint
L11 → irrationality / purposes
L12 → beingness / stability

です。

その過程で過去のidentityや過去の出来事が出てくる可能性がある、という構造です。

さらに重要なのは「OT」との関係

L'sはしばしば、

OTレベルを進めるための「case booster(ケース・ブースター)」

として説明されます。

つまり、

L10 → L11 → L12

をやったから「OT X」になる、という単純な階級ではありません。

むしろ、

「その人がさらに上のOT段階へ進むために、ケースを強化・整理する特殊処理」

という位置づけです。

元幹部Jefferson Hawkinsも、L'sを「OT levelsの途中で使われるboosters」と説明しています。

なぜL'sが非常に重要なのか

今回の私たちの調査テーマから見ると、L'sにはもう一つ非常に重要な意味があります。

L10~L12は、1970~71年頃のHubbardが「人間の問題」をどう理解していたかをかなり濃縮した資料だからです。

しかも、

L10 → L11 → L12

という構造を見ると、

行動

意図・目的

存在そのもの

という、かなり深いところまでHubbardが「ケース」を掘ろうとしていたことが分かります。

そしてここから、

「過去のidentity」
→「過去生」
→「thetan」
→「Body Thetan」
→「過去の文明・惑星」
→「Old Empire / Domain」

という話にどう接続していくのかを調べると、先ほどから追っている Hubbardの前世認識や『Alien Interview』の宇宙史との関係がかなり見えてきます。

ただし、L10/L11/L12と『Alien Interview』の宇宙史を直接同一視するのは危険です。年代的にも資料系統を分けて追った方がよいです。

もし次に深掘りするなら、かなり面白いのは **「L10・L11・L12の原資料(1971年前後)で、実際に“past identity / past life / previous universe / thetan”について何が書かれているか」**を一次資料ベースで確認することです。これは、今回の「Hubbardの前世発言」調査にも直接つながります。

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