SGT-Meter7_20260629 Help


[概要]

このプログラムは計測器から送信されるTA値を読み取り、その変化をリアルタイムに表示します。

プログラムの構成

HTML + css + JavaScript から構成されたブラウザベースのローカルアプリです。

パソコンにコピーしたHTMLファイルをブラウザへ読み込むことで実行できます。

Windows 11環境にて標準のブラウザとGoogle Chromeで動作を確認しました。

ファイルアクセス
プログラムの構成ファイル以外に次のファイルへアクセスします。
通信

ブラウザの機能を使用してパソコンに接続した計測器とUSBを介した通信を行います。

インターネットへの送受信や他のプログラム等との通信を行いません。

[簡単な使い方]

  1. ファイルのコピー

    「sgt-meter7」ディレクトリをパソコンの任意のディレクトリへコピーします。

  2. 計測器を接続

    s-meterまたはd-meterをパソコンへ接続します。

    正常に起動すると計測器のLEDが約1秒間隔で点滅します。

  3. SGT-Meter7を起動

    コピーした「sgt-meter7」ディレクトリ内の「index.html」をブラウザから開きます。

    (拡張子を表示しない環境では「index」と表示されます)

    全体が欠けることなく、なるべく大きく表示されるように拡大/縮小してサイズを調整します。

    拡大/縮小した場合、表示が崩れるのでページを再読み込みします。

  4. 計測器との通信を開始

    [Connect]ボタンをクリックします。

    シリアルポートへの接続を要求する画面が表示されるので、「Board CDC …」と表示される項目を選択し[接続]をクリックします。

  5. 簡単な操作説明

[TAポジションについて]

メインメーターには測定したTA値とTAポジション値との差分が示され、一致する場合はSET位置を指します。

TAポジション値はTAメーター上段の[pos]に表示され、測定したTA値は中段の[pc]へ表示されます。

針をSET位置またはFALL位置を指すようにTAポジション調整することをTAセットと呼びます。

TAポジションの操作
TAセット(SET位置)
メインメーターまたはTAメーターを左クリック
[スペース]キーからも操作可能です
TAセット(FALL位置)
メインメーターまたはTAメーターを右クリック
[app(menu)]キーからも操作可能です。
針を任意の位置へ合わせる
マウスカーソルをTAメーターへ合わせホイールを操作
キーボードによる操作はありません。
自動TAポジション調整
一定期間連続して針が可動範囲を超えている場合、自動的にTAポジションを調整することができます。
右方向に振り切れた場合は、左端の目盛から約1/5の位置を指すように調整されます。
左方向に振り切れた場合は、右端の目盛から約1/5の位置を指すように調整されます。
自動TAポジション調整の設定
[□auto] : 自動TAポジション調整
自動TAポジション調整の有効/無効を切り替えます。
[a]キーからも操作可能です。
[wait] (設定領域) : 自動TAポジション調整待ち時間
設定領域から設定します。
針が振り切れてから自動TAポジション調整を実行するまでの待ち時間(秒)を設定します。
デフォルト値は0.2秒です。

[可動範囲の拡張]

針の表示範囲を180°へ広げることがでます。

0~180°の範囲を超えた場合に逆側へ回り込ませることもできます。

操作
[□exp] : 拡張表示
有効 : 針の表示範囲が0~180°になり、[セレクトボックス]が1以上ならば逆側へ回り込みます。
無効 : 針の表示範囲は目盛が振られた範囲になります。
[e]キーからも操作可能です。
[セレクトボックス] : 最大周回数
針の最大周回数を指定します。
[□exp]が有効な場合のみ意味がある設定です。

[グラフ]

メインメーターの中央へリード値およびTA値をグラフ表示します。

表示期間に対して1/6の間隔で縦線が表示されます。

グラフを非表示とすることもできます。

リード値
このメーターではSET位置を0とした針の振れ幅をリード値と呼びます。
リード値1を8目盛分の振れ幅と定義しています。
(リード値は伝統的なサイズの物理メーターにおけるインチ数とほぼ同じになります)
代表的なリードのリード値は次の通りです。
リード値の最大値および最小値は針の可動範囲のそれと一致します。
リードグラフ
横線は上から[目盛の左端]、[SET位置]、[FALL位置]、[目盛の右端]を表します。
可動域を拡張した場合は針の動きに合わせて縦軸を自動拡張します。

缶の握り直しなどにより表示範囲が無駄に拡張することを防ぐために、次の条件でリード値を0としてプロットします。

(ただし、設定画面を表示している場合はプロットを継続します。)

TAグラフ
上端がTA6.5、下端がTA1.5の固定になります。
リートグラフと同時に表示する場合は薄い色の太線で表示します。
TAグラフのみを表示する場合は0.5TA毎に横線を表示します。
操作
[↜ ⏺] / [↜ ⏸] : グラフ表示を開始/中断
クリックするとグラフを表示を開始または中断します。
[p]キーからも操作可能です。
[セレクトボックス]:グラフ表示期間
グラフへ表示する期間を設定します。単位は秒です。
表示期間の1/6の間隔で縦線が表示されます。
[clr]:グラフクリア
クリックするとグラフをクリアします。
[del]キーからも操作可能です。
[□ta] : TAグラフ表示
TA値のグラフ表示を切り替えます
[t]キーからも操作可能です。
[□read] : リードグラフ表示
リード値のグラフ表示を切り替えます。
[r]キーからも操作可能です。

[セッション管理]

開始

セッション開始時に[Session Start]をクリックします。

セッション中はTAアクションがカウントされ、次の情報を[Session Log]へ出力します。

セッション開始時にMarkの連番、TAアクション、および[Session Log]がクリアされます。

終了

セッション終了時(または中断時)に[Session Stop]をクリックします。

終了時に 「セッション時間」、「カウント」、「終了メッセージ」 を出力します。

セッションログがブラウザのダウンロードフォルダへ出力されます。

[コマンド表示と読み上げ]

プロセス定義ファイルを読み込むことで、画面へコマンドを表示し、読み上げることができます。

[設定]の[ファイルを選択]からプロセス定義ファイルを指定し読み込みます。

プロセス定義ファイルの書式
プロセス定義ファイルの例
「command」ディレクトリにプロセス定義ファイルの例を準備していますので参考にしてください。
共通プロセスについて

「command/commonCommands.js」に定義されたプロセスは、アプリ起動時に読み込まれます。

また、プロセス定義ファイルを読み込んだ際にはその末尾に追加されます。

状況に応じて不定期に利用されるボタン等の定義を想定しています。必要に応じて修正してください。

このファイルでは変数の値としてプロセスを記述します。書式はプロセス定義ファイルと同じです。

サンプルとして『最小の橋』からボタンを抜粋しています。説明文は原文から若干修正しています。

このサンプルをそのまま使用するならば、必ず『最小の橋』をよく読んで理解してから自己責任で利用してください。

原文と意味やニュアンスが変わっていると感じられる場合は適切に修正してください。

操作
[ファイルを選択] : プロセス定義ファイル読み込み
このボタンのみ設定領域に配置されます。
ファイル選択画面からプロセス定義ファイルを指定し読み込みます。
以前に読み込んでいたプロセス定義はクリアされ、読み込み後「command/commonCommands.js」
に定義されたプロセスが末尾に追加されます。
セッションを開始している場合、[Session Log]へファイル名を出力します。
[セレクトボックス] : プロセスを選択
セッションを開始している場合、[Session Log]へ選択したプロセス名を出力します。
[⏮] : 前のコマンドを表示
セッションを開始している場合、[Session Log]へ表示されたコマンドを出力します。
[b]キーからも操作可能です。
ダブルクリックするとプロセス名まで戻ります。
[home]キーからも操作可能です。
[⏭] : 次のコマンドを表示
セッションを開始している場合、[Session Log]へ表示されたコマンドを出力します。
[n]キーからも操作可能です。
[▶] : コマンドを読み上げ
現在のコマンドを読み上げます。
[h]キーからも操作可能です。
[⬛] : 読み上げ停止
[h]キーからも操作可能です。
[□🔉] : コマンド読み上げ設定
有効にした場合、コマンドが切り替わるタイミングで読み上げます。
[v]キーからも操作可能です。

[表示と操作の説明]

上段

[Connect], [Session Start], [Session Stop] : 接続、セッション管理
状態によって表示文字が変化します。
[Connect] : 計測器との通信を開始していない状態
クリックするとシリアルポートへの接続を要求する画面が表示されるので、
「Board CDC …」と表示される項目を選択し[接続]をクリックします。
[Session Start] : セッションを開始していない状態
クリックしてセッションを開始します。
[Session Stop] : セッション中の状態
クリックしてセッションを終了/中断します。
[TIME] : 総セッション時間
[Session Start]をクリックすると時間計測を開始し、[Session Stop]クリックにより中断します。
再度[Session start]をクリックすると計測を再開します。
時間を0にリセットするにはアプリを再読み込みしてください。
[COUNT] : アクションカウンタ
セッション中のみTAポジションが下がる操作を行った場合、その差分をTAアクションとしてカウントします。
TAセットおよび自動TAポジション調整によるカウントは変更履歴へ保持されます。
ホイール操作によるTAポジションの変更については変更履歴へ保持されません。
ボディアクション等による無効なカウントを履歴から戻すことができます。
セッション開始時に0にリセットされます。
[<] : 履歴からCOUNTを戻す
[,]キーからも操作可能です。
[>] : 履歴からCOUNTを進める
[.]キーからも操作可能です。
日付・時刻 : パソコンのシステム時刻表示
[≡], [∧] : 設定を表示、設定を非表示
設定領域の 表示 / 非表示 を切り替えます。

設定領域

[wait] : 自動TAポジション調整待ち時間(秒)
[TAポジションについて]セクションを参照
[ta th] : プロット抑止の閾値
TA値が50ミリ秒前と比べて、設定した値以上変動した場合、1秒間リードグラフへ0をプロットします。
[sps] : 1秒間のサンプル数
計測器から読み取ったサンプル数の実測値です。
[gain] : 感度補正の倍率
感度補正の倍率と補正後の感度値を表示します。
[weight], [damp]:慣性と制動の設定
メインメーターに対して、物理的なメーターが持つ慣性をシミュレートする設定です。
調整することで、伝統的なメーターや他の物理的なメーターと似たような挙動に近づけることができます。
伝統的なメーターは意図的に針が揺れるように調整しているようです。
emaとsmaがデフォルト値の場合
・weight=70, damp=0.03 付近に設定すると伝統的なメーターと近い挙動となります。
・weight=8, damp=0.25 付近に設定するとAbilityメーターと近い挙動となります。
weight=1, damp=0 と設定した場合は制動および慣性をシミュレートしません。
[weight] : 慣性の大きさにかかわる設定
小さいほど速く動きます。1にすると慣性の影響はなくなります。
大きいほど滑らかに動きますが遅くなります。
[damp] : 制動にかかわる設定
小さいほど速く動きますが、針は静止せずに大きく揺れます。
大きいほど揺れ幅が小さくなりますが、針の動きが遅くなります。
最大値に設定した場合、針は目標地点付近で大きく減速します。
[ema], [sma]:フィルタ設定
測定値の平滑化にかかわる設定です。
測定値には誤差によるばらつきがあるため、そのまま表示すると針が小刻みに動きます。
これらの設定を調整し測定値を平滑化することで針の動きを滑らかにします。
この設定はメインメーターとTAメーターの両方に影響します。
(物理的なメーターは、機械的または電気回路的に平滑化の仕組みが組み込まれています)
[ema] : 指数移動平均フィルタ
指数移動平均による処理の係数
大きいほど針が滑らかに動きますが反応が鈍くなります。
0にすると指数移動平均によるフィルタ処理をしません。
[sma] : 単純移動平均フィルタ
単純移動平均による処理の対象個数と重ね掛け回数
スラーダー:対象の個数を設定
セレクトボックス:重ね掛け回数を設定
セレクトボックス右側の数値は個数とサンプリング数から算出した対象となる期間(ミリ秒)です。
どちらの数値も大きいほど針が滑らかに動きますが反応が遅れます。
セレクトボックスを0にすると単純移動平均によるフィルタ処理をしません。
[ファイルを選択] : プロセス定義ファイルを読み込む
[コマンド表示と読み上げ]セクションを参照
[Reset] : 設定を初期値に戻す
controller.jsの最初の7行を修正することで初期値をカスタマイズできます。

メーター領域

[pos] : TAポジション値、SET位置のTA値
[pc] : 測定したTA値
[Δ] : PC と POS の差分
[sens] : 感度設定
[<], [>] またはスライダーを操作して感度を設定します。
カーソルキーからも調整可能です。
[□corr] : 感度補正
有効にした場合、TAポジション値が2.6~4.3の間は、抵抗値の変化量と針の振れ幅が比例するように補正します。
この範囲を超えると補正が穏やかになります。
無効にした場合、TAの変化量と針の振れ幅が比例します。
セッション開始時にTAが高い場合は、無効状態で感度を調整することをお勧めします。
(伝統的な解説本通りに設定すると、感度補正により適正感度より低くなってしまうため)
[c]キーからも操作可能です。
[□auto] : 自動TAセット
[TAポジションについて]セクションを参照
[□exp], [セレクトボックス]:可動範囲の操作
[可動範囲の拡張]セクションを参照
[セレクトボックス], [⏮], [⏭], [▶], [⬛], [□🔉] : プロセス/コマンドの操作
[コマンド表示と読み上げ]セクションを参照
[↜ ⏺] / [↜ ⏸], [セレクトボックス], [clr], [□ta], [□read] :グラフ表示の操作
[グラフ]セクションを参照
[メーター(小)] :TA メーター
フルスケールでPCのTAを示します。グレーの範囲は0.95~6.5です。
左クリックによりTAセットを実行し針をSET位置へ合わせます。
右クリックによりTAセットを実行し針をFALL位置へ合わせます。
ホイール操作によりTAポジションを調整できます(トーンアームの操作と同様)。
この操作によるTAポジションの変更はTAアクションに加算されますが、履歴としては保存されません。
[メーター(大)] :メイン メーター
左クリックによりTAセットを実行し針をSET位置へ合わせます。
右クリックによりTAセットを実行し針をFALL位置へ合わせます。
ホイール操作により感度を調整できます。
[laps] : 針の周回数
[read] : リード値
リード値を表示します。

ログ領域

[Session Log]エリア : セッションログ
セッション中に各種情報を出力します。
計測器と接続または切断された場合、メッセージを出力します。
[Mark] : セッションログへマークを出力
セッション中のみ利用可能です。
[m]キーからも操作可能です。
[?] : ヘルプ画面を表示

マウス操作

[TAメーター]
[左クリック] : TAセットを実行し針をSET位置へ合わせる
[右クリック] : TAセットを実行し針をFALL位置へ合わせる
[ホイール] : TAポジションを操作
[メインメーター]
[左クリック] : TAセットを実行し針をSET位置へ合わせる
[右クリック] : TAセットを実行し針をFALL位置へ合わせる
[ホイール] : 感度を操作
各スライダー(およびそのラベル)
[ホイール] : スライダーを操作

キーボード操作

[←] : 感度を3.5%減らす
[→] : 感度を3.5%増やす
[↑] : 感度を2倍する
[↓] : 感度を半分にする
[スペース] : TAセットを実行し針をSET位置へ合わせる
[app(menu)] : TAセットを実行し針をFALL位置へ合わせる
[c] : 感度補正切替
[a] : 自動TAセット切替
[e] : 拡張表示切替
[b] : 前のコマンドを表示
[n] : 次のコマンドを表示
[h] : 読み上げ中の音声を停止する/現在のコマンドを読み上げる
[v] : 読み上げモード切替
[home] : コマンド表示をプロセス名まで戻す
[t] : TAグラフ表示切替
[r] : リードグラフ表示切替
[p] : グラフ表示を一時停止、または再開
[del] : グラフをクリア
[m] : ログへマークを出力
[,] : 履歴からカウンタを戻す
[.] : 履歴からカウンタを進める

[ファイルの説明]

[謝辞]

SGT-Meter7の開発には次にあげる方々の公開した情報が特に参考となりました。感謝いたします。

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